【Switch】「Golf Story(ゴルフストーリー)」レビュー!シュールなセンスと裏腹に丁寧な作り!製作者の”熱”を感じろ!

【Switch】「Golf Story(ゴルフストーリー)」レビュー!シュールなセンスと裏腹に丁寧な作り!製作者の”熱”を感じろ!

クラブとボールがあれば、それはもうゴルフだ!
※ただしどうしてもと言うのであればクラブないしボールまたはその両方は無くても良いものとする

Nintendo Switch『Golf Story』のレビューだ!行くぞオラ!

【プラットフォーム】Nintendo Switch
【価格】1,500円
【クリア時間】15時間(サブクエストほぼクリア)

ノスタルジックなドットゴルフRPG

PVを見てもらうと分かるんですが、ぱっと見の雰囲気は『マリオゴルフGB』を思い出しますね。実際のプレイ感も近いです(『マリオ』の方は打つときは疑似3Dですが)。

マリオゴルフGB!
『マリオゴルフGB(1999)』

「雑なゴルフ観」、「古き良きGB感」、ステキな「シュールギャグ」をいっぱい!だけど博士は間違って余計なものを入れちゃった。それはケミカルX!それが『Golf Story』!!

ゴルフ版『フルハウス』

ウェッジで穴掘り
ウェッジは穴を掘る為のもの

というとだいぶ語弊があるかもしれませんが、全体的に一般常識が微妙にネジ曲がっており、やってることが逐一シュールなのが最高に良い。

軽率なアプローチショットを打とうものならワニに食われます。悪の科学者が出て来るのでボールをぶつけて戦います。宝探しはサンドウェッジで穴を掘りますし、寒いと人が凍るのでボールに火を付けてショットを打ち込んで溶かします。

(※動画音有り注意)

極めつけなんですが、このゲーム、「GALF」というゲーム内ゲームが存在します。何かと言うと、2Dゴルフゲームです。???????

最初に見た時は、正直「開発者はアホなのかな?」と思いました。

GALF
『GALF』
GALF説明書
これが『GALF』の説明書だ!!!電波

詳しくはネタバレになるので書きませんが、「GALF」関連イベントのあの何とも言えない雰囲気は是非体験してほしいです。

ネタは無限に尽きません、道中ずっとこんな有様です。少しでもピンときたそこのあなた、今すぐ買いましょうね。早く。今!

いぶし銀な成長曲線設計

ゴルフ
そういえばゴルフの説明をしていなかった

肝心のゴルフ部分についてですが、これがまたいいバランスです。

『Golf Story』のもうひとつ地味にいいところですが、「プレイヤーがゲームに慣れて上手くなるまでの持って行き方」がかなり絶妙だと感じました。成長曲線ですね。

コースに多少クセが有ることもあり、最初慣れるまではゴルフパートは割と上手いこといかなかったりします。いきなり「全ホールバーディーや!!!」とかやろうとすると骨が折れます。

近年の『みんなのゴルフ』でもそうなんですけど、ゴルフゲームの多くって「計画する→タイミングよくボタンを押す→結果発表」を繰り返すものなので、頑張って難易度調整をしてても「簡単すぎて退屈」か「計画が破綻しまくってブチギレ」の2パターンから抜け出すのが難しいんですよね。昔の『みんゴル』は個人的には前者で、「オレ、ウマイ……ツヨイ……タノシイ……」という遊び方になっていましたが、ナンバリング直近の『みんなのゴルフ6』後半コースのように難易度のインフレが激しくなってからは……怒りの余り、ショットの度に俺の内なるエシディシを召喚しないとまともにプレイが出来なかった……

エシディシ
フーーーー

その辺このゲームは絶妙で、初期のプレイヤーがゲームに慣れていない期間は、一緒にコースをまわるCPUが圧倒的なド下手炎上プレーで癒やしてくれるんですよね。「ああうまくいかないのは俺だけじゃないんだ」って。主人公のコーチからして腰をやっているし、ドライバーショットが30y(ヤード)ぐらいしか飛ばない。「俺は下手だ」と落ち込む必要はないんですよ!!

コーチ
コーチ

で、CPUは徐々にうまくなったりもするんですが、その頃にはプレイヤーがそれを上回る速度でゲームに慣れており、ビクトリーロードを驀進できるような仕組みになっている。チップインの判定もかなり甘く、慣れるとバーディー以上を量産できます。個人的にこの辺の塩梅がかなり「上手いな!!」と感じたポイントでした。

すごいスコアだ!
全ホールバーディーや!!!

ただ、たくさんあるミニチャレンジみたいなのはほぼ1人なので、中々できないやつだとそこは普通にイライラします。バカヤローッ!!いますぐラーラ(NPC)を連れてこいオラ!!

ラーラ
ラーラ

スイッチ独占タイトル

しゃべる墓

“””こだわり”””があるゲームは良いゲームだと思います。

普通インディーズゲームってまずSteamとかでPCゲームとして売って、それからコンシューマに移植という形でもってくることが多いと思うんですが、このゲーム「ニンテンドースイッチ独占」なんですよね。地味に驚いたのが、このゲーム元々は「WiiU」独占で出そうとしてたんですって。

カーッ!WiiU!しかも理由が「好きだから」。ヒェーッ!

開発初期の時点でWiiUはお世辞にも主流ハードとは言えない状況でした。プラットフォームに縛られないインディーズゲームとして、敢えて正直売上が見込みづらいWiiU縛りで出すことがどれだけのリスクか!しかも理由が「好きだから」。ヒェーッ!(2回目)

こういう一見合理的じゃない判断を元に突き進んで結果成功しちゃうみたいなの、すごく好きです。素人意見かもしれないですけど、この規模の、コンシューマのスペックが必要無さそうなゲームで、売れるかどうかわからないならまずはパブリッシングコストの低いPC市場で出して評価を見てみればいいじゃないですか。

でも出す、WiiUで。「好きだから」。ヒェーッ!(3回目)

ゲームなんてそもそもが無駄なんだから(暴論)、こういう「正しくなさそうな、でも強いこだわり」みたいな感性を開発者には大事にしてほしいですね。案外そういうところが変態的な作り込みや常人にはたどり着けない発想に繋がって、面白さに繋がったりするんじゃないでしょうか。

という口当たりの良さそうなふんわりとしたコメントをした所で、本日のレビューは以上です。

『Golf Story』はニンテンドーストアにて1,500円で好評配信中!!
今すぐ買うんや工藤!

Golf Story

ちなみに「WiiU独占うんぬん」のソースは以下です。Automatonは偉大なメディアだ(ゴマ擦り)

ニンテンドースイッチ専用RPG『ゴルフストーリー』開発者ミニインタビュー、同作が生まれた理由は「Wii Uが好きだったから」