【PS4】『RUINER』レビュー – 雑味無しの破壊に身を委ね、脳をハックされよう

【PS4】『RUINER』レビュー – 雑味無しの破壊に身を委ね、脳をハックされよう

有史以来、人は破壊の魅力に取り憑かれてきました。

巨大な寺があれば火を放たれ、国のど真ん中に壁があればつるはしが振り下ろされ、家でドミノを作っていれば赤ん坊が笑い声を上げながら突進してきます。

人は何故、何かを壊さずにはいられないのか?
……楽しいからに他なりません!

私だって、許されるのならば巨大化して竹書房を破壊し飯田橋駅の広告看板に載りたいのです。しかしこのご時世、そういう訳にもいきません。
そう簡単にブッ壊させてくれるものは……

有るんです!!コレ!!!『RUINER』!!!
アーーー!!!!!最高だぜ!!!!!!(ここでサブゼロで凍らせたテクノドッグをブレードで粉々にする)

【プラットフォーム】PS4 / PC(Steam)
【価格】2,099円(PS4) / 1,980円(PC[Steam])
【クリア時間】8時間(難易度 NORMAL)

雑じりっ気なしの破壊活動を始めよう

主人公の「子犬ちゃん」または「弟」

ゲームを開始すると、早速フルフェイスヘルメットのいかついアスリートが登場します。彼が主人公だ。エレベーターから降りるや否や、脳内に怪しげな声が響きます。

“””KILL BOSS”””……

“””KILL BOSS”””……

ここで察しの良い我々プレイヤーは、「オッ、コレはどうやらボスを殺すゲームだぞ」ということを理解するわけです。わかりやすいということは大切です。

強い”””意志”””を感じる

もう十分ですね。後はもう、システムの方で丁寧に壊し方を教えてくれます。それに従って壊していけば、その内ゲームがクリアできてトロフィーが手に入るはずです。そこに余計なものはありません。やっていきましょう。

最高にクールなエフェクトに吸い込まれよう

血と暴力の世界そのもの

ゲームの目標は色々ありますが、ザックリ言うと「BOSSを殺す(KILL BOSS)」「兄を探す(FIND HIM)」この2つです。
コレだけ覚えておけばゲームを進める上で支障はないので、純粋な破壊活動に専念することが出来ます。
そうしてニンジャよろしくクローンヤクザを千切っては投げ、千切っては投げ、とやっていると、「なんかアートワークが尋常じゃない」ということに気付きます。

FIND HIM

フラッシュバック方式で何度も繰り返し差し込まれ刷り込まれるスチル、主人公のヘルメットで明滅するタイポグラフィー、ノイズ、飛び散る血液、咽るようなテンプレ的サイバーパンク空間。

全てが一体となりプレイヤーの脳を波状攻撃してくるので、段々と自分が『RUINER』世界に呑み込まれていくような感覚を味わえます。徐々に思考を囚われながら繰り返される目標提示、破壊、死、破壊、死、達成、評価、目標提示……このゲームは一種の電子ドラッグ、トリップ装置。上質な破壊体験を存分に味わうことが出来ます。

ことアートワークとそれに伴うプレイ感覚に関して言えば、滅多にお目にかかれないレベルです。少なくとも私の中では今年のアルティメット・エフェクト大賞を受賞しました。去年のゲームですが。

百聞は一見にしかず、まずはトレーラーを見てみて下さい。少しでもピンときたあなた、間違いないです。買いましょう。

殺し殺され、命のやり取り

PSYCHO COMBO!!!!

肝心の戦闘アクションですが、こちらも大変ドープな仕上がりとなっております。

『RUINER』の世界観はマッドでマッポー、陰鬱としたものですが、戦闘システムはその対極、爽快感の塊のようなシロモノです。

本作は基本的に一本道で、道中小競り合いを繰り返しながら奥に進んでいくとBOSSに出くわすので殺す、それを何ステージか繰り返す、というシンプルな構成です。途中で拠点パートは挟みますが、基本は一本道です。
小競り合いとは言うものの、敵はしっかりこちらを殺しに来ます。「コンテニューすりゃいいでしょ」と言わんばかりに、ダッシュ、ワープ、シールド、ボムといったスキルを惜しみなく使って集団でこちらのライフをゴリゴリ削ってきます。

しかしながら、こちらは天下のプレイヤー様です。先の敵が使用するスキルに加えて、感覚強化(スローモーション化)、洗脳、武器召喚等のスキルをも使い分け、並み居る敵を粉々にしていきましょう。

最適なスキル構成を見つけて敵を粉砕しよう

これら様々なスキルは、ごく一般的なスキルポイント制によって習得します。が、このゲームのミソはそれらをいつでも付け替え可能であることです。ありがちな「君だけの『RUINER』を作り上げよう!」みたいな甘っちょろい思想は存在しません。敵に出会い、死に、最適と思われるスキルを付け直し、また挑んで死に、ということを繰り返して攻略の糸口を手繰り寄せていきます。

そうして考えうる限り最適と思われるスキル構成で挑み、それでも耐え難い死闘を繰り広げた末、遂にBOSSの脳ミソをを吹き飛ばした時……もうあなたは『RUINER』の虜です。頭の中はもう次の破壊活動でいっぱいでしょう。

ありがとう、サクサクリトライありがとう

また死んだ!

とカッコつけたことを書きましたが、実際のところは道中ヒィヒィ言いながらクリアしたわけです。敵を殺そうとするなら、こちらも殺される覚悟が必要です。当然のことです。

まずゲームを起動するじゃないですか。難易度設定を見るわけです。とりあえず「EASY」を見てみるかと。書いてあるんですよ。

再三の死にも苛立つことなく、風のように戦闘をくぐり抜け、時に観光すら楽しめる。

カーッ!こちとらゲーマー幾星霜!
俺様はこのレンゴク・シティに観光しに来たんじゃねぇ、””””殺し””””に来たんだ!!!!行くぜ!!!「NORMAL」!!!!(ポチー

結果地獄を見たわけです。自分にあった難易度にしましょうというただそれだけの話なんですけど。

『RUINER』は、その戦闘自体はスタイリッシュながらも試行錯誤が前提の作りとなっています。とにかくよく死ぬ。しかしご安心を、何度でも試せるように爆速リトライが実装されています。「プレイ時間よりもロード時間のほうが長いじゃないか!俺はロード画面を見つめるために生まれて来たんじゃない」と駄々をこねて布団に閉じ篭り、悔しさで枕を濡らすようなこともありません。

私は「NORMAL」でなんとかクリアしましたが、「HARD」はちょっと手を出してやめました。心が。心がバキバキになる。殺意に満ち満ちています。高難度ゲームが大好きなあなたにも大満足な仕上がり、間違いなしです。

『RUINER』はPS4、Steam(PC)で発売中です。頻繁にセールをやっているのでそこで買っても良いかもしれませんね。

▼PS4版

RUINER

▼PC版